紙の知識

*紙の表裏

 

紙には表と裏があります。
これは、紙をすく工程で網(ワイヤー)を通して水を抜くときに、短い繊維や填料は網(ワイヤー)の目から抜けやすいので、 網(ワイヤー)に接した面は長い繊維が多く填料は少なくなっています。
また、網(ワイヤー)の織り目の形が紙につきます。この面をワイヤー面・裏面と呼びます。
近年技術の進歩により表裏さは少なくなりました。


*紙の目

 

紙には流れ目があります。
紙をつくるにはスライスという狭い隙間から原料を噴き出して高速で回っている金網の上にのせて水を抜きます。
紙の繊維は細長いのでどうしても紙のすいている方向に並びやすくこの方向を「紙の目」と呼びます。
紙の繊維は縦方向に強く湿度による伸縮も横方向より小さくなります。
ちなみに目の見分け方は紙を手で破ってまっすぐに破れる方が縦目です。


*紙の強さ

 

紙の強さは剛度・引き裂き・引張り・耐折(何回折り曲げたら切れるか)、破裂強度(紙風船に勢いよく空気を吹き込んで破裂させるときの空気の圧力のようなもの)などいろいろな項目で試験されます。
剛度は紙のコシを測定します。その最も単純な試験方法は、片方を固定して垂れ下がり具合を測定する方法です。
紙の強さは、繊維の長さや叩解によって大きく影響を受けます。
これは、引き裂きや引張り強度・耐折強度などに関係してきます。


*紙の白色度

 

紙の白色度は、表面に光を当てた時に反射した光の比率を数値化して表わします。
光を当てると、一部は透過し一部は反射され残りは吸収されますが、黒はすべての波長光を吸収し逆にすべての光が反射・散乱すれば白く見えます。
ただ紙によっては増白剤(着色染料や蛍光染料)などを添加して視覚的に白色度を増したものもあり、白色度だけでは表現できないこともあります。
よく「青っぽい白」とか「赤みのある白」と表現するときがありますよね。


*紙の保存性

 

日本では過去において紙の填料のなかにニジミ止めの定着に硫酸バンドが使われていたために、酸により繊維が徐々に破壊されて、紙が劣化していきました。
現在は中性のニジミ止めを使用した中性紙が主流となっています。
一般的に紙の寿命は100年といわれています。
しかし、保存環境などによって大きな差があります。


*紙の面付け・断裁寸法

 

紙の面付けとは、紙の全判1枚からどれだけ目的のサイズが取れるかということです。
具体例で、A全判(880×625)を半分にするとA2、その半分がA3、さらにまたその半分がA4となり、A4はA全判から8面とれます。


紙の面付け
日本工業規格紙の仕上寸法
番号  A列(mm)   B列(mm)
 0 1,189×841  1,456×1,030
 1    841×594   1,030×728
 2    594×420     728×515
 3    420×297     515×364
 4    297×210     364×257
 5    210×148     257×182
 6    148×105     182×128
 7    105×74     128×91
 8     74×52      91×64
 9     52×37      64×45
10
    37×26      45×32
  断裁数 長辺mm 短辺mm   断裁数 長辺mm 短辺mm
四六判 4 544 393 A判化粧 4 439 311
  8 393 272   8 311 219.5
  9 363 262   角6 311 292.5
  w9 524 363        
  5 454.5 332.5 ノーカーボンB2 4 392.5 272.5
               
四六判化粧 4 544 392        
  5 454.5 330 ノーカーボンA判 4 438.5 311.5
  8 392 272   8 311.5 219
  9 363 261.5        
  10 332 227 B判化粧 4 541.5 381.5
  11 342 217   8 381.5 270.5
  長6 544 261.5   9 360.5 254.5
  長10 392 217.5        
  w9 523.5 363 菊判 4 468.5 317
  角6 392 363        
        L判 8 399 274
A判 4 439 312   9 365.5 265.5

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紙関連の環境マーク

環境ラベル制度は1978年旧西ドイツのブルーエンジェルが始まりです。日本においては1989年にエコマークの制度がスタートしました。

現在ISO14020(国際標準化機構)によって運用既定を定めています。

ISO TypeⅠ(第三者認証による環境ラベル)

         エコマーク

ISO TypeⅡ(自己宣言による環境主張)

         グリーンマーク

         再生紙使用マーク

                 など

ISO TypeⅢ(製品の環境負荷の定量的データの表示)

                            出典:(財)日本規格協会の資料をもとに作成

 


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グリーン調達法について

グリーン購入法は、環境負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築を目的とする「循環型社会形成推進基本法」の個別法とし て、2000年5月に制定されました。この法律では、再生品等における需要面からの取り組みも重要であるという観点から、省庁など国等の機関にグリーン購 入を義務づけるとともに、地方公共団体や事業者・国民にもグリーン購入に努めることを求めています。グリーン購入とは、環境への負荷ができるだけ少ない製 品やサービスを選択し購入していくことです。

同法にもとづき、環境物品等の調達を総合的かつ計画的に推進するための基本方針が毎年定められ、重点的に調達を推進する特定調達品目や その判断基準が示されます。同法は2009年2月の閣議決定を受け、その判断基準の一部が改定され、紙類の判断基準についても、「ジアゾ感光紙」は削除さ れ、コピー用紙に関しては別表のとおり改定されました。
上記以外の紙類の判断基準については以下の通りです。

 

特定調達品目 古紙パルプ配合率 白色度 塗工量・その他
フォーム用紙 70%以上 70%程度以下 塗工されているものについて両面で12g/㎡以下
インクジェット用紙 70%以上 両面で20g/㎡以下(片面12g/㎡まで)
印刷用紙 70%以上 塗工されていないものについては70%以下 塗工されているものについて両面で30g/㎡再生利用しにくい加工が施されていないこと

 
特定調達品目 判断の基準
コピー用紙 「総合評価指標方式」を導入。古紙パルプ配合率、森林認証材パルプ利用割合、間伐材パルプ利用割合、その他の持続可能性を目指した原料の調達方針に基づいて使用するパルプ利用割合、白色度親美所定の算定式により総合的に評価した総合評価値が80以上であること。

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